過去一つらくて危険だった「大雪の日の新聞配達」について、筆者の経験談を紹介します。
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台風接近時の新聞配達事情&対策|配達歴5年の経験から解説
この記事を書いた人
- 新聞配達歴5年以上
- バイク未経験から新聞配達
- 数々の失敗やトラブルを経験
- 不着・誤配は5年で10回程度
大雪時は新聞の到着が早まる
大雪の予報がある場合は、販売店に新聞が到着する時間が普段よりも早まります。
トラックでの配送やバイクでの配達に時間がかかることを考慮しているのでしょう。
到着を早めてくれるのはありがたいですが、正直休刊にして欲しいと思いました…。
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新聞配達で店着時間が早まる・遅れる日|悪天候やトラブル等
安全運転を優先し、大雪時の配達は時間がかかっても構わないと、店の責任者から指示を受けました。
もしお客さんから「新聞がまだ届かない」などの連絡を受けても、この日だけはクレームとみなさないとのことでした。
配達前は新聞を全てビニールで包みます。
降雪で新聞が濡れるのを防ぐのはもちろんですが、運転で滑ってバランスを崩したり転倒した場合、新聞を雪が積もっている地面に落としてしまうことも考えられます。
配達時に雪が降っていなかったとしても、スリップによる新聞の落下対策としてビニール包装は必須ですね。
出発前までは普段の作業と変わりません。
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新聞配達の雨対策|雨の日の注意ポイントや服装を現役が解説
都会は積雪に不慣れ
バイクに新聞を積んだら出発します。
積雪時はタイヤにチェーンを巻きます。
雪が積もっている場合は、新聞をあまりたくさん積まない方がいいですね。
雪が少し降っている程度であれば、雨の日の配達とあまり変わりません。
しかし積もってくると、気温の低さで路面が凍結してきます。
タイヤにチェーンを巻いていても滑りやすく危険です。
その日は雪が10cm以上積もっていたと思います。
都会は積雪に慣れていないため、急に雪が何cmも積もると対処しづらい傾向にありますね。
筆者は新聞配達で初めてバイクに乗ったので、大雪での運転も当然初めてでした。
不安と恐怖を抱きながら、店を出発します。
出発後すぐに大雪の洗礼を受ける
道路脇は雪が積もっていますが、大通りは車も走っているので、かろうじてバイクを走らせながら進みます。
しかし細い路地へ曲がろうとした時、最初の洗礼を受けました。
路地の入口付近は雪かきもされておらず、また溶けた雪も混じっており、足場が非常に悪い状態。
思うようにバイクを操作できず、曲がろうとしただけで早くも転倒しました。
曲がるだけなら普通に行けるだろうと、特に気にせず運転していました…。
積雪時の運転は予想以上に困難であることを痛感。
横に倒れただけなので怪我をするほどではありませんが、バイクに積んでいた新聞は崩れました。
バイクを起こすのもひと苦労で、落とした新聞を積み直しました。
細い路地はほぼ雪が積もったままの状態で、車両が走りやすいような整備もされていません。
雪かきがされているのは家の周りだけです。
配達が始まったばかりのタイミングで、すでに絶望的な心境に陥りました。
さらに大雪の試練が続く
いつも通りの量の新聞をバイクに積んでしまったこともあり、その後も転倒を繰り返しました。
車が通った跡の雪が積もっていない所を走っていても、車線がない道で対向車が来ると、無理矢理避けざるを得ません。
雪が積もっている場所へ移動するので、そこから出発するのもひと苦労です。
雪が積もっているせいで段になっている所が隠れており、気付かずそのまま進んでしまい転倒などもありました。
あまりにもイレギュラーすぎて、本当に何が起こるか分かりませんでした…。
十字路や角を曲がるたびに、両足を地面に付けながら慎重に進みました。
ちょっと加速しただけで大きく滑ってしまったり、タイヤが雪にはまって動けなくなりエンジンを止めて手で押し出したり、ひたすらあがき続けていました。
Uターンするのはほぼ不可能でしたね。
バイクを止めて歩いて配ることに
新聞を配る場所は、大通りから外れた住宅街に多くありました。
ずっとバイクで走っていたら時間がかかりすぎる上に、転倒のリスクも高い状況です。
道が細くなるほど人通りが少なくなるので、雪がそのまま積もっている状態でした。
そのままだとらちが明かないので、裏路地ではバイクを停め数軒分の新聞を持ち、歩いて配ることにしました。
面倒ではありましたが、バイクで走り回るよりもよっぽど早くて確実でした。
「バイクを停める→数軒分を歩いて配達」を繰り返し、ようやく終わりが見えてきました。
しかし前半で転倒を繰り返したり、非効率な配達をしていたりしたせいでかなりの時間を消費してしまい、空はだいぶ明るくなっていました。
通勤通学で外を歩いている人が増えてきて、人目も気になるように。
雪で滑りながらなんとか走行している所を、通行人にジロジロ見られていましたね…。
大雪の日の新聞配達で唯一良かったこと
店に新聞が到着した時間は普段より早かったものの、普段は5時頃に終わる配達がこの日は7時40分までかかりました。
何度も転倒してバイクを起こしたり、バイクから降りて走り回って配達をしたりと、慣れない作業の繰り返しでヘトヘトの状態。
普段より配達時間はかなり遅れたものの、配達漏れやお客さんからのクレームなどはなかったようです。
こういった仕事の宿命とはいえ、やはり悪天候の日に配達はしたくありませんね。
筆者以外の配達員も無事に配達を終えていました。
大雪の日に配達をして唯一良かったことがあります。
それは、台風や大雨の日の配達が苦にならなくなったこと。
大雪の時に比べたら、大抵の悪天候は可愛く思えてしまいますね。
結論、雪が積もっている時の新聞配達はバイクにたくさん積まず、ある程度は歩いて配達した方が早くて確実です。