新聞配達はきつそうなイメージがある一方で「楽すぎ」「コミュ障でもできる」との声も見受けられます。実際のところはどうなのか、また新聞配達に向いている人・向いていない人の特徴について、コミュ障の現役新聞配達員が詳しく解説します。

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新聞配達のバイトは楽すぎ?コミュ障でもできる?現役が語る

2024年4月12日

新聞配達はきつそうなイメージがある一方で「実は楽すぎ」「コミュ障でもできるバイト」との声も見受けられます。

結論、一度覚えてしまえば一人で黙々とできるので、コミュ障の筆者にとってはとてもありがたい仕事ですね。

ただし、新聞配達ならではのつらいところもありますし、合わずに辞めていく人も少なくありません。

この記事では現役配達員の筆者が、新聞配達の良いところ・きついところや、向いている人・不向きな人の特徴について、詳しく解説します。

新聞配達は人付き合いが苦手な自分でもできるかな…?

コミュ障でも新聞配達を5年以上続けられている筆者が、詳しく語ります!

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  • 新聞配達歴5年以上
  • バイク未経験から新聞配達
  • 数々の失敗やトラブルを経験
  • 不着・誤配は5年で10回程度

新聞配達の良いところ6選

新聞配達の良いところ6選

新聞配達バイト歴5年以上の筆者の体験談を基に、新聞配達のいいところを解説します。

①一人で黙々と作業できる

新聞配達の作業は、基本的に①チラシ入れ②配達の2つだけです。

どちらも誰かと一緒に進める必要はなく、また邪魔されることもなく、一人で黙々とできます。

チラシ入れと配達以外に必要な作業はないんですか?

新聞が店に到着したら、協力して荷下ろしや梱包をほどくなどの作業もありますが、たいした手間ではありません。

②自分のペース次第で早く終わる

チラシ

チラシ入れや配達は各自のペースで進めます。

つまり、自分が作業のペースを早くすればするほど、帰れる時間も早くなります。

時給のバイトなら、早く終わったらその分給料が少なくなりませんか?

他店では分かりませんが、筆者の店では配達が早く終わるほど時給がお得になる仕組みなので、特に問題はありません。

また、配達中にちょっと給水したいときなど、自分のタイミングでいつでも休憩できます。

【関連記事】新聞配達で早く配る&不着を減らすコツは?現役経験者が伝授

③コミュニケーションや人間関係は最低限

新聞配達は、従業員同士やお客さんとのコミュニケーションは最低限のみです。

配達は基本的にポストへの投函なので、お客さんと接するタイミングがあったとしても挨拶程度で終わります。

配達中にお客さんから声をかけられ、店への伝言を頼まれることがたまにあります。

コミュニケーションが必要な場合

  • 出退勤時の軽い挨拶
  • 配達の仕方やバイクの乗り方を教えてもらう間
  • 配達中のお客さんとの挨拶、伝言を頼まれる等(かなり少ない)
  • 業務に関する情報を社員と共有する時(新しく配る家の場所の説明、配達場所の変更、急な配達止め・入り等)
  • 配達前や配達中にトラブルなどがあった

接客が苦手でコミュ障な筆者でも、新聞配達で人間関係のストレスはほぼありません。

このメリットは、筆者が新聞配達を5年以上続けられている大きな要因の1つと言えますね。

性格が合わないとか、苦手な従業員はいないんですか?

短気な人や頑固な高齢の人などもいますが、まあ我慢できる範囲です(笑)

【関連記事】新聞配達のバイトは女性もできる?現役がリアルな実態を解説

④拘束時間が短い

配達する人のペースや区域・部数によって拘束時間は変わりますが、筆者の店における目安は下記の通りです。

朝刊3~4時間
夕刊2~3時間

他のバイトであれば、7~8時間ほど通しで勤務になるケースも少なくありません。

その点新聞配達は、1回の拘束時間が短いので副業・Wワークに最適です。

ただし、朝刊と夕刊を両方やる人は1日の勤務が2回に分かれてしまいます。

人によっては6~7時間通しの勤務より不都合かもしれません。

⑤適度な運動になる

カゴに入れた新聞

新聞配達はバイクにたくさんの新聞を積んだり、バイクから降りて走り回ったりと、体力が必要な仕事です。

また、オートロックのマンションは中まで入れないので集合ポストへまとめて投函ですが、古い建物の場合はマンション内を1軒1軒回って配達します。

古いマンションでも集合ポストはあるんじゃないですか?

集合ポストへ配達すると、お客さんが毎回降りてきて新聞を取りに来る必要があります。

中まで入れるマンションであれば、お客さんからすればなるべく部屋まで届けて欲しいですよね。

中には、エレベーターがないマンションで5階の1軒にだけ配達、というケースも。

階段を毎回上り下りするのはなかなか過酷ですが、ずっと続ければかなりいい運動になりますね。

筆者はバイクから降りて配達するときはなるべく走っています。時間短縮にもなりますね。

自転車で配達している人はさらに体力がつきそうです。

筆者は夏から新聞配達を始めて毎日汗だくになり、2ヶ月で5キロほど痩せました(笑)

⑥バイクに乗って気分転換できる

運転の練習

筆者は新聞配達をするまでバイクに乗ったことはありませんでした。

最初はぎこちなく運転していましたが、スイスイ乗れるようになった今ではなかなか良い気分転換になります。

【関連記事】新聞配達は原付に乗ったことがない人でもOK?経験者が解説

朝刊のときは交通量や人通りがほとんどないので快適です。

夕刊の場合は交通量も人通りも多くなりますが、天気が良い日にバイクで走ると気持ちいいですね。

自分のペースで黙々と仕事できるところが、筆者は新聞配達の一番の魅力だと思っています!

ただし、転倒事故には十分ご注意ください。

【関連記事】新聞配達中にバイクで転倒した体験談|危うく事故になりかけた

新聞配達のきついところ6選

新聞配達のきついところ6選

新聞配達は多くのメリットがある一方で、新聞配達ならではのきつい面も。

①悪天候の日でも休めない

悪天候

新聞の発行は、大雨や台風など悪天候の日でも休みにはなりません。

普段と同じようにバイクや自転車で新聞を配達します。

ただし、大規模な悪天候の予報が出ている場合は、配達の手間が考慮され店への新聞の到着が早まります。

【関連記事】新聞配達で店着時間が早まる・遅れる日|悪天候やトラブル等

【関連記事】台風接近時の新聞配達事情&対策|配達歴5年の経験から解説

大雨や台風の日はバイクで普通に配達できるんですか?

「視界が悪い」「マンホールが滑りやすい」などのリスクがあるので、普段よりも注意が必要ですね。

ただでさえ雨の日は新聞を全てビニールで包装する必要があるので、時間もかかりとても面倒です。

包装する機械は数が限られているため、空いていないと順番待ちのようになります。

雨ビした新聞の山

【関連記事】新聞配達の雨対策|雨の日の注意ポイントや服装を現役が解説

筆者が最もきつかった配達は大雪の日です。

とにかく常識が通用しません。何度も転倒しながらどうにか配達しました。

詳細はこちらの記事をご参照ください。

【関連記事】過去一つらくて危険|命懸けの新聞配達だった大雪の日

②順路や銘柄を覚えるまでは大変

配達部数は区域によって異なりますが、筆者の店で1人が配達する量は400部前後です。

最初は配達の順路や新聞の銘柄を覚えるだけでひと苦労ですね。

中には、1軒のお客さんで6種の新聞を取っているケースも。

筆者の店で扱っている新聞の種類

  • 主要新聞4紙
  • スポーツ新聞5紙
  • その他専門誌10紙以上

日経新聞だけを配達とかじゃなく、こんなに種類があるんですね…。

店で取り扱っている全ての新聞を配達するので、種類は多くなりますね。

順路帳や基本的な配達方法については、下記の記事をご参照ください。

【関連記事】新聞配達の順路帳や順路記号の覚え方|現役が基本を解説

【関連記事】新聞配達の不着や誤配の体験談|配達員のミスとは限らない

③生活が不規則になりやすい

筆者の店では、朝刊配達は深夜1時30分頃から準備を始めます。

その時間には起きないといけないので、寝る時間が不規則になりがちです。

朝刊配達をやってる人達は何時頃に寝てるんですか?

筆者の店では、配達前の夜7時~深夜1時頃に寝てる人が多いですね。

深夜に仕事をするので、普段夜更かしをしていると寝坊して遅刻する恐れがあります。

また、昼間の仕事とは睡眠時間がずれるので、友達との予定などを合わせづらくなってしまいますね。

【関連記事】新聞配達で寝坊した体験談|周りは優しくて逆に気まずい

④区域によって配達部数に差がある

荷台に積んだ新聞

新聞配達は、担当する区域によって部数が異なります。

筆者の店では現在380~420部と差がありますが、以前は320~460部ともっと差がありました。

店では一定期間ごとに区域編成が行われ、各部数が変更になります。

その結果、現在はどの区域も400部前後となっています。

100部以上も差があったら、労力も時間も不公平ですよね…。

筆者は数が多い方をやってましたが、雨の日はビニールする量も多くなるので本当に大変でした…。

⑤元旦の配達

元旦は新聞の厚さが通常の3~4倍ほどになります。(2024年1月時点)

そのためバイクに積める量が少なくなり、何回かに分けて配達しなければならず時間がかかります。

その上、元旦はお客さんの契約の増減も多く面倒。

元旦は交通量はどんな感じですか?

普段とあまり変わりませんが、駅前や飲食街で人が集まって騒いでいる場合がありますね。

新聞が分厚いので、狭いポストなどは折り方を工夫して投函しなければなりません。

新聞を2~3部取っている家の場合は、分解して投函しなければならないケースも。

【関連記事】元旦の新聞配達は一年で最もきつい|現役配達員の体験談

社員や奨学生は元旦も強制的に出勤ですが、筆者の店ではアルバイトであれば、元旦でも休日希望を出せます。

また、選挙の翌日に店着時間が2時間以上遅れたことがあり、こちらもある意味しんどかったです。

詳細はこちらの記事をご参照ください。

【関連記事】選挙で新聞配達が2時間遅れ&雨も|文句を言われるのは現場

⑥車両や通行人とトラブルになる可能性がある

朝刊配達時は交通量も人通りも少ないため、つい運転で油断しがちです。

しかしそれは他の車両も同じで、トラックなどが細い道でスピードを出して走行してくる場合があります。

道路沿いの家を続けて配達していたら、トラックにクラクションを鳴らされ「邪魔だ」と文句を言われたことがあります…。

また夕刊配達時は、交通量も人通りも多くなります。

こちらが気を付けていても、急に飛び出してくる歩行者や自転車がいるので、十分注意しましょう。

【関連記事】新聞配達の怖い体験談|深夜の路上におばあさんが倒れていた

新聞配達は記憶力が良くないとできない?

新聞配達は記憶力が良くないとできない?

筆者の店では、400部前後のお客さんと銘柄を覚えなければなりません。

そのため「記憶力に自信がない」という方は不安になりますよね。

しかし筆者の経験上、記憶力の良さはそれほど重要ではありません。

【関連記事】新聞配達で早く配る&不着を減らすコツは?現役経験者が伝授

覚えなければならないポイント

実際に覚えなければならないことは、下記の3点だけです。

  • 配達する建物&ポスト
  • 新聞の銘柄
  • 休読日・その他注意事項

①配達する建物&ポスト

配達場所は一軒家や集合住宅以外にも、学校・飲食店・商業施設・交番などさまざまです。

ほとんどの場合はポストへ新聞を入れますが、ポスト以外の場所を指定されている場合もあります。

交番にも配達するんですね。

交番は深夜・早朝でも常に誰かいるので、いつも手渡しです。

ただし、家によっては表札がないポストもあります。

特に集合ポストは、表札がある所とない所があるので要注意ですね。

集合ポスト

②新聞の銘柄

新聞は1部だけ配達する家もあれば、3~5部をまとめて配達する家もあります。

筆者の店では、細かい銘柄も含めると全部で20種類ほどの新聞があります。

どの新聞をどの家に何部配達するのか、完璧に覚えなければなりません。

③休読日・その他注意事項

お客さんによっては「毎週月曜日休み」「水曜日のみ+スポーツ新聞」「チラシを入れない」などが決まっています。

また、事前に「〇日~〇日分は保管してあとで届ける」など連絡が入っている場合も。

日によって異なるので、配達前に毎回確認する必要があります。

記憶力よりも経験値が重要

最初は覚えることが多いものの、筆者の経験上何度も配達を繰り返していれば自然と体が覚えます。

順路はもちろんですが、どの家にどの新聞を届けるかも頭に染みついてきます。

順番や新聞の種類を必死で暗記しなくてもいいんですか?

順路帳を早く覚えるに越したことはありませんが、実戦が一番ですね。

筆者はそれほど記憶力が良い方ではありません。

初めの頃は「何も見ないで400部以上の新聞を間違えずに配るなんて、本当にできるの?」と思っていました。

しかししばらく続けているうちに、いつの間にか完璧に覚えていました。

今では自分が配達しやすいよう順番を変えたりもしています。

マンションの部屋番号なども全部覚えてるんですか?

もちろん全部覚えていますが、間違えやすい場所は今でもよく確認していますよ。

【関連記事】新聞配達のクレーム&苦情例を現役が公開!契約解除の場合も

【関連記事】新聞配達で入れたのに不着になるケース|現役が具体的に解説

新聞配達が向いている人&やめたほうがいい人

YESorNO

新聞配達が向いている人

  • 人とのコミュニケーションは最低限がいい
  • 重労働は嫌だけど適度に体を動かす仕事がしたい
  • 夜型や昼夜逆転の生活でも支障がない
  • バイクに乗って仕事がしたい

コミュニケーションは最低限といっても、常識的なマナーは必要ですよ。

新聞配達はやめた方がいい人

  • 早起きが苦手
  • 体力に自信がない
  • 時間にルーズ
  • 単調な作業は合わない

新聞配達をすぐに辞めてしまう人も少なくありません…。

まとめ

新聞配達は覚えるまでは大変ですが、覚えてさえしまえば単純作業の繰り返しで楽です。

コミュ障でも続けやすい仕事と言えるでしょう。

ただし新聞配達ならではのつらい面もあるので、この記事を読んで自分に合いそうだと思ったら、ぜひチャレンジしてみてください。

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