選挙で新聞配達が2時間遅れ&雨も|文句を言われるのは現場

体験談

選挙で新聞配達が2時間遅れ&雨も|文句を言われるのは現場

2024年10月28日

選挙投開票日の翌日は、選挙結果を新聞に反映させるため店着時間が遅れます。

いつもは遅れても長くて1時間程度ですが、2024年衆議院選挙の投開票日翌日は、店着が2時間以上遅れました。

これだけでもしんどいですが、さらに雨の中での配達になり絶望的な気持ちに。

あまりにリスクが多い&非合理的で「ここまでして配達する価値があるのか!」と、思わず憤った体験談を紹介します。

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今までの選挙より遅い店着時間&雨予報で絶望

衆議院選挙や都知事選挙が行われる場合は、翌日の朝刊に投開票結果を載せるため、事前に店着遅れの連絡が来ます。

筆者の店では複数の銘柄の新聞を扱っていますが、店着遅れの時間は新聞によって異なります。

店着遅れは、新聞によって20~30分程度の時間差があります。

出勤時間は数が最も多い主要新聞に合わせて決められます。

ちなみに筆者の店では、普段の店着時間は午前2時前。

トラックが回る順番の関係なのか、隣町では普段午前0時や1時に届くようです。

「普段の店着が午前0時なら、2時間遅れてもまだ午前2時でいいなあ」と思っていました。

今回は店着時間が「3時40分頃」になると店に連絡が入りました。

いつもは遅れても1時間程度なので、ずいぶん遅いなあとうんざりしていました。

そこへ追い打ちをかけるように、天気予報では前日夜からずっと雨。

これはかつてないほどの遅配を覚悟しなければならない、という気持ちでした。

ちなみに、前日の新聞の折込に、翌日の配達が遅れる旨を記載したチラシも入れています。

普段とは違う雨ビ事情

朝刊配達日当日は予報通りの雨。

配達員はみんな早めに出勤しており、すでに到着していた新聞を雨ビしました。

しかし、一番多い主要新聞が予定の3時40分を過ぎても到着せず、4時過ぎにやっとトラックが来ました。

結果、普段より2時間以上遅れての到着です。

「この時点でもう4時かよ…」と絶望でした。

普段は新聞が来たらチラシを一部ずつ入れますが、遅れを配慮してか特例的にチラシは無し。

区域ごとに分けたらすぐ準備できる…はずでしたが、雨が降っているのですべて雨ビしなければなりません。

ビニールに包んだ新聞

雨ビ作業の状況もいつもとは違います。

筆者の店では、朝刊の配達員14人に対して雨ビの機械は5台。

台数が限られてはいるものの、普段の雨の日は人によって作業ペースが異なるので、そこまで混み合いません。

区域によってチラシ入れの量が異なります。

しかし今回はチラシ入れがないため、新聞を区域ごとの部数に分けたら即雨ビ作業、という状況。

全員が同じタイミングでの作業になるので「雨ビの機械の争奪戦になるんだろうな…」と思っていました。

機械は5台しかないので、長い順番待ちを覚悟していました…。

ところが、社員の人達が奨学生やバイトの配達員に、雨ビ作業を先に譲ってくれました。

普段の雨の日は、みんな我先にという感じで機械の奪い合いになりますが、この日は社員達がみんな待っていてくれてました。

とてもありがたいことです。

いつもより2時間以上遅れての配達

雨ビや組みの作業を終え、店を出発したのは4時40分。

普段は2時30分頃に出発→5時頃に配達を終えるため、お先真っ暗です。

前日の新聞で遅延予告チラシを入れているとはいえ、見てない・気付いていないお客さんもいるでしょう。

店を出発する時点で、すでにお客さんからの電話が鳴っていました…。

ただでさえ出発が遅くて焦りがちなのに、雨まで降ってると余計しんどい気持ちになります。

とはいえ、準備はすべて済んであとはひたすら配達するだけなので、とにかくやるしかありません。

出発が4時40分でも、配達順が前半のお客さんはまだ大丈夫です。

しかし、6時を過ぎてくると起きてるお客さんも多くなりますし、だんだん焦ってきます。

いつもは家の明かりが消えているのに、電気が点いてると焦ります。

いつもより2時間以上遅れての出発だと、交通量や人通りもだいぶ違います。

普段は誰もいない細い路地に通勤途中の人が歩いてたり、まだ配達の前半なのに駅前の人通りが多かったり。

朝刊配達は交通量や人通りが少ないからやりやすいのに、もう損しかありません(笑)

深夜によく遭遇するゴミ収集車やタクシーだけでなく、一般車両も結構見かけました。

お客さんが待ち構えている家も|店には苦情の電話が

怒ってる女性

配達が7時を回り、普段は顔を合わせないお客さん何人かと遭遇しました。

ゴミ出しをしていたり、家の前を掃除していたり、出勤で家を出るところだったり。

幸いなことに、みんな配達遅れに理解があったのか、普通にあいさつをしたり「お疲れさま!」「ありがとう」など声をかけてくれました。

普段は7時を過ぎての配達だとかなり遅いです。

しかし中には、家の前で新聞が来るのを待ち構えているお客さんがいたり、配達遅れを分かっておらず「今日休みかと思ったよ~」と嫌味っぽく言ってくるお客さんもいました。

また文句は言わないけど、不機嫌そうな表情で新聞を受け取るお客さんも。

配達遅れを分かってないお客さんからしたら、こちらの事情は関係ないですからね…。

だんだんと通勤通学の人が多くなってくる中、筆者が配達を終えたのは7時20分頃。

店に戻ると、社員が各区域の遅配についての電話対応に追われていました。

「今日は選挙の影響で配達が遅れて~」「昨日の新聞に遅延お知らせのチラシが入っていて~」と、電話がかかってくるたびに何度も説明していました。

やはり配達遅れの予告チラシを入れていても、みんなが目を通しているわけではないですね。

予告チラシがなくても、勘のいい人なら「選挙の翌日だから配達が遅れている」と分かるかもしれませんが、そう都合よくはいきません。

こんなどうしようもない状況の中で、みんな頑張って配達していています。

イレギュラーな状況で雨も降っていたためか、配達が大幅に遅れていた区域もあり、社員があちこちサポートに回りました。

最終的にすべての配達が終わった時間は8時30分。

社員達は、少しでもみんなが配達しやすくなるよう現場をサポートしてくれてたのに、苦情を言われてしまうのは悲しいですね。

これだけのリスクを背負ってまで配達を遅らせる意味があるのか

クエスチョン

選挙のたびに店着時間は遅れますが、今回は2時間以上と大幅に遅れました。

少しでも最新状態の新聞をお客さんに届けたいのかもしれませんが、お客さんが起きる頃にテレビやネットを見れば、より新しい情報が簡単に見れます。

配達時点ではまだ開票が終わっていなかったので、新聞によって開票結果の数字もバラバラ。

普段より配達時間を大幅に遅らせてまで、本当に届ける価値があるものなのか…。

新聞自体も普段よりだいぶ薄かったので「遅れて届けてるのにこんなボリュームでいいのか?」と思いました。

そもそも配達時間が2時間以上も遅れたら、出勤ですでに家を出てしまって新聞を読めないお客さんもいますし、本末転倒ですよね。

お客さんへ事前に遅延の予告チラシを届けてるとはいえ、上記の通り見てない人も一定数います。

そんなお客さんの配達が遅れてしまったら、文句を言われるのは配達員や電話番の人。

2時間以上の遅延を、予告チラシだけで済まそうとしないでほしいです…。

また、店着が2時間以上も遅れたら配達員は普段より慌てますし、夜が明けるにつれて焦って運転してしまい、事故につながるかもしれません。

まして今回は雨が降っていたので、雨ビの手間が増え余計遅れる上に、雨の中での運転リスクも上がります。

選挙結果に合わせた店着時間も、雨が降る可能性まで考えて決めてるわけでもないでしょうし、上の方達は現場のことをどこまで分かっているのでしょうか。

もちろん、最新でなくても選挙結果を新聞で見たい人もいるでしょう。

しかしこのネット時代に、配達員がここまでのリスクを背負ってまで届ける必要のあるお客さんが、果たしてそこまで多くいるのか疑問です。

次の選挙翌日は、せめて雨は勘弁してほしいです…。

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