新聞配達は、大雨や台風などの悪天候でも休みになることはありません。
しかし注意して配達しないと、雨で新聞が濡れてクレームになってしまうことも。
この記事では、新聞配達の雨対策について詳しく解説します。
梅雨の時期の新聞配達は大変そう…。
新聞配達を長くやってる人でも、みんな雨の日は嫌いですね。
この記事を書いた人
- 新聞配達歴5年以上
- バイク未経験から新聞配達
- 数々の失敗やトラブルを経験
- 不着・誤配は5年で10回程度
新聞を濡らさないための準備
まずは新聞を濡らさないよう、配達前に準備することを解説します。
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台風接近時の新聞配達事情&対策|配達歴5年の経験から解説
新聞をすべて雨ビする
雨が降っていたり、配達前は降っていなくても天気予報が雨だったりしたら、筆者は少し早めに出勤しています。
量の多い主要新聞が到着する前に、すでに準備できる新聞を片っ端から「雨ビ」していきます。
新聞の雨ビ
機械で雨ビってどうやってやるんですか?
機械の専用口に新聞を入れるだけです。簡単ですよ。
主要新聞はいつも通りまずチラシを入れ、そのあとすべての新聞を雨ビします。
雨の中の配達よりも、新聞を全部雨ビする作業の方がきついです…。
1軒に新聞を3部セットで届ける場合は、3部まとめて雨ビしても大丈夫です。(新聞が厚いときは重ねると機械に入らないので、1~2部ずつ分けた方がいい)
雨が弱いときは、建物内で配れるマンションやアパート内の分だけは、雨ビせず持って行くこともあります。
雨ビの機械は1人1台あるわけではないので、早い者勝ちのような感じで空いたら使えます。
新聞を全部雨ビするのってめんどくさそうですね。
全部雨ビするだけで20~30分はかかるので面倒です…。
ココに注意!
数が多い新聞であれば予備もそれなりにあるので、もし途中で濡らしてダメにしてしまっても代わりを用意できます。
しかし中には、予備が1部もない新聞もあります。
もし不安であれば、予備がない新聞(特に薄いもの)は雨ビを二重にするといいでしょう。
バイク・自転車への積み方も注意
新聞をすべてビニールに入れると、バイクや自転車に積んだとき普段よりも滑りやすくなります。
いつもと同じ調子で運転してると、角度をつけて曲がったときなど、勢いで新聞が崩れ落ちる可能性も。
筆者は配達を始めた頃、荷台に載せた雨ビの新聞を全部崩したことがあります…。
雨の中で新聞を崩してしまうと、雨ビをしていても落とした衝撃で破れて、中身が濡れてしまいます。
筆者は「雨の日のオススメの積み方」などは教わっておらず、普段と同じ量の新聞を普通にバイクに積んでいます。
新聞配達を始めたばかりであれば、雨の日の配達に慣れるまでは普段より少なめに積んだ方がいいですね。
積む量が少なければ、万が一崩しても新聞への被害は少なく済みます。
ただし新聞が厚い日などは圧迫され、ビニールが少し破れてしまうことも。
どれくらい濡れてたらクレームになる?
雨ビをしていても、前カゴに入れているときや積んだときの圧力で、ビニールが少し破れてしまうこともあります。
それによって新聞の角や端が濡れてしまうこともありますが、少し濡れている程度(下図画像参照)でクレームになったことはありません。
濡れててクレームが来るときもあるんですか?
あまり広範囲に濡れてると「こんなんじゃ読めないので取り替えてくれ」と連絡が来る場合もありますね。
少しなら新聞はすぐ乾きますし、お客さんがビニールを破るとき、表面に付着していた水で濡れることもありそうなので「多少濡れていてもごまかせるのでは」と思っています。
それでも、もし新聞を濡らしてしまったら、常識的な範囲で考えて「これは取り替えた方がいい」など判断してください。
たまたまお客さんが外にいて手渡ししたとき、新聞が広めに濡れていて「取り替えます」と伝えましたが「このままでいいよ」と言ってくれたお客さんもいましたね。
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新聞配達のクレーム&苦情例を現役が公開!契約解除の場合も
雨の日の新聞配達の服装
雨の日は基本的に「レインコート(上着+ズボン)+長靴」で配達します。
レインコートや長靴は自分で用意するんですか?
筆者はレインコートの上下セットだけ店から支給され、長靴は自分で用意しました。
体調管理のために服装は重要
雨に濡れて体が冷えると風邪をひくかもしれないので、体調管理のためにもしっかり対策しなければなりません。
ただし筆者の場合は、雨の強さによって服装を多少変えています。
筆者は普段も防水加工のズボンをはいているので、弱い雨やすぐ止みそうであれば、レインコートの上着だけ身に着けて配達に出ます。
レインコートのズボンをはくとだいぶ動きにくくなるので、極力避けたいんですよね。
長靴は、靴店やホームセンターなどで売っているごく普通のタイプを履いています。
なお、バイク乗りに特化した「バイク用レインコート」「バイク用レインブーツ」なども売っています。
ただし梅雨の時期以外はそれほど頻繁に使わないので、普段もバイクに乗る人以外は不要かもしれません。
冬の雨は冷たい
冬は防寒のために手袋や軍手をはめて配達します。
しかし冬の雨はとても冷たいので、普通の手袋のまま濡れてしまうと手が動かなくなります。
初めは何の対策もしておらず、無理をして手がかじかんで真っ赤になりました…。
筆者の店では、防水手袋や防寒グローブなどを持っている配達員もいます。
しかし、冬の雨の日はそれほど多くないので、筆者は「わざわざ防水・防寒手袋を買うのもちょっとなあ」という感じでした。
その結果、筆者は普通の手袋の下に、100均で売ってるビニール手袋を重ねてはめています。
手を動かしやすくはないものの、冷たい雨は防げますし、その場しのぎとしては十分ですね。
オススメというわけではありませんが、できるだけお金をかけたくない方はぜひ。
雨の日の新聞配達はここに注意!
雨の日は普段の配達とは違い、注意すべきポイントがいくつかあります。
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台風接近時の新聞配達事情&対策|配達歴5年の経験から解説
マンホールは特に注意!路面が滑りやすい
雨で路面が濡れていると滑りやすくなります。
特に、十字路に設置されたマンホールは要注意!
濡れたマンホール上で曲がろうとすると、スリップして転倒する危険性が高くなります。
道路の端に止まっている車を避けようとして、気付かずにマンホールを踏んでしまうことも。
雨の日はただでさえ長靴でバイクに乗るので、普段のように運転できないこともあります。
急ブレーキや急ハンドルに注意し、ゆとりを持って運転してください。
視界が悪くなる
雨が強く降っているほど視界が悪くなり、道路を見通しにくくなります。
また雨が霧状になっていると、街灯の光を反射して視界が白っぽくなり危険です。
歩行者や自転車に気付くのが遅くなることもあるので、雨の日は見通しのよい道を選ぶのもいいでしょう。
雨の日だけシールド付きヘルメットを使っている人もいますね。
新聞の入れ方によってはクレームも
雨の日は新聞の入れ方にも注意が必要です。
中には新聞を完全に投函できない、小さなサイズのポストもあります。
その場合は、新聞の一部が外へさらされた状態で配達することになります。
それでも屋根などがあればよいのですが、雨を防ぐものが何もない場所は要注意。
たとえ新聞をビニールで包んでいても、強い雨が当たり続けると一部が破れ、新聞を広範囲に濡らしてしまう恐れがあります。
雨が強そうな日にこのような場所へ配達する場合は、雨ビを二重や三重にしておきましょう。
雨ビを二重にしたらお客さんが開けづらくなりませんか?
確かに開けづらくはなりますが「ビニールが破りにくい」などのクレームは聞いたことがありません。
濡れないよう配慮していることが伝わっていると思いますよ。
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新聞配達のクレーム&苦情例を現役が公開!契約解除の場合も
途中から予想外に雨が降る場合も
天気予報では晴れだったのに、配達中に突然雨が降ってくるケースもあります。
この場合は一旦店に戻り雨ビをしますが、すぐ止みそうであればそのまま配達を続けて強行突破する人もいます。
強行突破したら新聞が濡れちゃうのでは…?
よほど広範囲に濡れていなければ大丈夫なのかもしれません。まあ自己責任でという感じですね。
また、配達前はまだ雨が降っていなかったり、少しだけ降っていてこのあとは止むかもしれなかったりなど、微妙な天気の場合も。
そんな時は、人によって下記のようにやり方が変わります。
雨が降るかもしれない時は、新聞を全部ビニールに入れるのが確実です。
もし雨が降らないまま終わったとしても、それはそれで特に問題はありません。
「雨の日以外はビニールに入れないで」というお客さんも一部いますが、雨が降るか微妙な天気であれば大丈夫ですよ。
【番外編】店着2時間遅れ+雨で最悪だった日
選挙の投開票日の翌日は、選挙結果を新聞に掲載するため店着時間が遅れます。
2024年衆議院選挙の投開票日翌日は、店着が2時間以上遅れた上に雨が降っていました。
ただでさえ配達の出発が2時間以上遅れる上に、雨ビ作業でさらに時間がかかりました。
前日の新聞に配達遅延のチラシを入れているものの、見ていない・気付いていないお客さんもいるため、配達員や電話番の人が苦情を言われる事態に。
詳細はこちらの記事をご参照ください。
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選挙で新聞配達が2時間遅れ&雨も|文句を言われるのは現場
新聞配達を何年やってても雨の日はしんどい
雨の日は雨ビする時間が余計にかかることもあり、新聞配達に慣れていてもいつもしんどいです。
天気予報が外れて振り回されたりするのも、新聞配達のつらいところですね。