新聞配達では必須の順路帳。
しかし、順路帳に記載されている順路記号は独特で、慣れないと慌ててしまうかもしれません。
未経験で新聞配達のバイトをお考えの方は、実際どんな感じで配達しているのか気になりますよね。
新聞の種類以外に順路記号まで覚えるのは大変そう…。
初めは大変かもしれませんが、覚えてしまえば配達がとても楽になりますよ!
この記事では、新聞配達の順路帳や順路記号の覚え方について、現役配達員が基本を解説します。
この記事を書いた人
- 新聞配達歴5年以上
- バイク未経験から新聞配達
- 数々の失敗やトラブルを経験
- 不着・誤配は5年で10回程度
順路帳とは
順路帳とは、新聞配達の順番を記載したメモ帳のようなものです。
筆者の店の順路帳は細長い形状で、上の方に穴を開け紐でとじています。
順路帳は初めに配達ルートを覚えるときに使うほか、社員や代配の人がたまに別の区域を配達するときにも必要です。
順路帳は1~2ヶ月周期で新しいものを作成します。
手書きで色々と書き加える部分もあるので、順路帳作成は結構手間がかかって大変です。
順路帳は社員が作るんですか?
基本的に社員が作っていますが、新聞奨学生も自分の区域の分を作っていますよ。
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ココに注意!
順路帳はお客さんの個人情報が記載されたものなので、紛失しないようくれぐれも慎重に取り扱ってください。
順路記号の覚え方
順路記号とは、配達場所を分かりやすく記載するための簡略化された記号です。
配達は、次が隣の家や向かいの家の場合もあれば、少し離れた場所になる場合も。
1人あたり300~400軒前後を配達するので、地図の代わりに順路記号でルートを把握します。
300~400軒分の順路記号のを覚えるのって大変じゃないですか?
毎日配達していれば、順路帳の内容は自然と頭に入ります。それまでは頑張りましょう。
順路記号の例
となり | |
1軒置いてとなり | |
2軒置いてとなり | |
向かい | |
はす向かい | |
T字路を右折 | |
T字路を左折 | |
十字路を直進 | |
十字路を右折 | |
十字路を左折 | |
Uターン(戻る) | |
右3軒目 | |
左3軒目 |
「右3軒目」「左3軒目」は、|の位置が紛らわしいので注意してください。
もし途中で順路や配達場所が分からなくなっても、順路記号を見れば一旦前の家に戻って確認などができます。
分かりにくい場所や紛らわしいポストなどがあったら、順路帳に書いておくのもいいでしょう。
筆者が配達を始めた頃は「家・ポストの特徴や周辺の環境など何でも書き込んでいい」と言われましたね。
新聞配達で家や道が覚えられない場合
ルートや配達場所が分かっても、実際に行ってみると分からなくなることもありますよね。
実際に配達をする前に、新聞を積まず順路帳を持ちながらバイクでルートを回る「順路取り(空回り)」をすると思います。
もし不安だったり、もしくは新聞配達をしてみて家や道がなかなか覚えられないという方は、順路取りで配達ルートを何度も回って確認しましょう。
順路帳を見てひたすら暗記するよりも、実戦が一番です!
筆者も最初はなかなか覚えられず、順路取りをしながら「1/4まで完璧に覚える→1/2まで完璧に覚える」というように、段階的に固めていきました。
特に下記のような場所は、配達時間外に何度も回って覚えました。
- 似たような住宅が並んでいる
- 同じパターンの区画が続き、どこで曲がるか分かりにくい
- 表札がないor分かりにくい家
配達をしばらく続ければ自然と体に染みつきますが、少しでも早く覚えたいならひたすら順路取りをしましょう。
ポストに投函したあとは指差し確認をするのもおすすめ。
また、人によって配達のやり方は違うので、どうすれば効率良く覚えられるか、先輩の配達員達に聞いてみるのもいいですね。
他の人達は難なく配達できてるように見えても、最初から順調にできていたわけではありません。
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順路帳を扱うときの注意点
紛失は厳禁
順路帳には、お客さんの名前・契約している新聞・注意事項などさまざまな個人情報が記載されています。
万が一紛失してしまったら、大きなトラブルへ発展する恐れがあります。
運転中に順路帳を落としたりなどしないよう、細心の注意を払いましょう。
筆者の店では、順路帳をエレベーターのすき間に落としてしまったケースがありました。
順路帳は随時更新される
お客さんによっては急に新聞の銘柄が変わったり、配達場所が変更になったりすることがあります。
順路帳の内容が急に変更されるってどんな場合ですか?
「営業による新規契約」「急な引っ越し」「家主死去」などのケースが考えられますね。
また、月初は契約更新・解除のタイミングなので、順路帳の内容がいくつか変わります。
月初は配達前に順路帳をよく確認しておきましょう。
雨の日は順路帳が荒れる
新聞配達初心者は順路帳が欠かせませんが、雨の日は要注意です。
順路帳で、テープを貼ったり赤ペンで書き込んだりしている箇所があると、雨に濡れるとそれらが流されて消えるかもしれません。
順路帳の紙は濡れても大丈夫ではないんですか?
防水加工のいい紙を使っている店もあるそうですが、筆者の店は普通の紙です。
雨で濡れるとふやけてしまいますね。
順路帳を見なくても配達できる人ならいいのですが、順路帳が必要な人は雨で濡れてしまうのは仕方ありません。
ただし、配達が終わったら順路帳の内容が雨で乱れていないか、必ず確認しましょう。
順路帳を覚えてしまえばとても楽
初めは見慣れない順路記号に戸惑うかもしれませんが、覚えてしまえばスイスイと配達できるようになります。
一度に全部頭に入れようとせず「まずここまでを完璧に覚える」などするといいですよ。