新聞配達で早く配るにはある程度の経験が必要ですが、早い人はいくつかコツをつかんでいます。
この記事では、現役新聞配達員として5年以上勤めている筆者が、早く配るコツについて詳しく解説します。
ただし、早く配達できても不着や誤配を出しては意味がありません。
そこで、不着・誤配を減らすコツについても併せて紹介するので、新聞配達をしていて不着が多いという方もぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人
- 新聞配達歴5年以上
- バイク未経験から新聞配達
- 数々の失敗やトラブルを経験
- 不着・誤配は5年で10回程度
新聞配達で早く配るコツ7選
まずは、筆者が早く配達できるようになるまでに実践したことを7つ解説します。
①順路帳の内容を完璧に覚える
新聞を早く配る大前提として、まず順路帳の内容を完璧に覚えておく必要があります。
順路帳を見ずに配れるようになるだけでも、配達スピードは一気に上がります。
ただしひたすら暗記するよりも、実戦で体に叩き込んだ方が効率的ですね。
筆者は空いた時間に店のバイクを借り、配達ルートを繰り返し走って覚えました。
もし家や道がなかなか覚えられないという方は「新聞配達で家や道が覚えられない場合」をご参照ください。
②最短ルート・停車位置・順路を工夫する
新聞配達は基本的に毎日同じルートを走ります。
順路は決められていると思いますが、どこをどれくらいのペースで走行すれば最短で回れるかを意識しましょう。
バイクを停めて配達する場合は、筆者はベストな停車位置も決めています。
停車位置でそんなに変わるんですか?
繰り返し配達していると「ここにバイクを停めて降りて、まとめて3~4件配った方が効率的だな」などが分かってきますね。
また、配達の順番は順路帳で定められていますが、筆者は慣れてきたら自分で配りやすいように順番を多少変えています。
「この順番の方が回りやすい」「面倒なところは先に配る」など、自分に合わせてカスタマイズしてから、筆者は配達スピードが上がりました。
③新聞の折り方を記憶
二つ折り・三つ折り・縦長など、次に配達する新聞の折り方が分かっていれば、その分少し早く行動できます。
大した手間ではありませんが、こういったことの積み重ねが全体の時間短縮に繋がります。
土曜など新聞が厚い日は、折り方が変わる場所もありますね。
④なるべくバイクに乗ったまま投函
「バイクを降りる→新聞を抜き投函→再びバイクに乗る」を繰り返すと、時間をロスします。
少し体を伸ばすことでポストへ届きそうであれば、なるべくバイクに乗ったまま投函するのがおすすめです。
バイクに乗ったまま投函できるポストって、結構限られませんか?
サイドスタンドでバイクを停め、そこから降りずに体を伸ばして投函するだけでも、短縮になりますよ。
⑤バイクから降りる場合はダッシュ
道路から少し離れた家やマンションなど、どうしてもバイクから降りるときはひたすらダッシュです。
上りの階段でダッシュするのはきついかもしれませんが、筆者は1段飛ばしくらいで上っています。
アパートやマンションでダッシュすると、足音がクレームになるケースがあるのでご注意ください。
⑥新聞をたくさん積まない
新聞を一度にたくさん積んだほうが、手間を省けそうな気がしますよね。
しかし、あまり積みすぎるとバイクのスピードが落ちてしまい、また右折・左折やUターンもしにくくなります。
筆者も最初の頃に経験しましたが、400部を2回に分けて配達するより、4回に分けた方が結果的に早く終わりました。(今は2回に分けて配達しています)
4回も新聞を積むとかえって時間かかりそうだけど、そっちのが早いんですね。
まだバイクに慣れていなかったこともあり、少なく積んだ方が動きやすかったです。
※区域によっては中継との兼ね合いがあるので、たくさん積まざるを得ない場合もあります。
⑦配達前の作業ペースを上げる
配達を早く終わらせたいなら、チラシ入れや準備のペースを上げることも重要です。
筆者はチラシ入れを早く終わらせるため、自分に合う滑り止め付き手袋を選びました。
最初は滑り止め付き軍手を使っていましたが、手のひら全体がゴムになっているタイプの方が筆者は使いやすかったです。
滑り止め付き手袋ではなく、指サックを使ってる人もいますね。
また、新聞の準備ができたらすぐ積めるよう、バイクの準備もあらかじめ済ませています。
早く配るコツまとめ
- 順路帳の内容を完璧に覚える
- 最短ルート・停車位置・順路を工夫する
- 新聞の折り方を記憶
- なるべくバイクに乗ったまま投函
- バイクから降りる場合はダッシュ
- 新聞をたくさん積まない
- 配達前の作業ペースを上げる
新聞配達の不着誤配を減らすコツ6選
続いて、筆者が不着や誤配を出さないために心掛けていることを5つ紹介します。
-
新聞配達のクレーム&苦情例を現役が公開!契約解除の場合も
-
新聞配達で入れたのに不着になるケース|現役が具体的に解説
①配達前に部数を確認
筆者は新聞を順番通りに組んでいるので、組み間違えてさえいなければ、新聞が余ったり足りなかったりしたら配達前に気付けます。
しかし、筆者の店で新聞を組まずに配達している人は、それぞれの部数をしっかり確認してから配達に出ています。
どの新聞を何部配達するのか、すぐ答えられるくらいに把握しなければなりません。
数がきちんと合っていれば、不着や誤配を出す確率は減りますね。
ただし、届いた新聞の束の数が元々違っていたり、店の従業員が数を間違えて分けたりする場合もあります。
②指さし確認
間違えやすい場所や、マンション内を回って配達する場合などは、投函したあと指さし確認をするのがおすすめ。
指さし確認をするだけでも確実性が上がります。
筆者はマンション内を歩いて配る場合は、今でも指差し確認をしています。
マンション内はドアやポストの構造がずっと同じなので、普通に配ってるだけだと少し不安になります…。
③確信がなければ面倒でも戻って確認
配達中についボーっとしたり、他のことを考えてしまったりすると、ちゃんと配達したかどうか分からなくなることがあります。
もし自信がなければ、面倒でも一旦戻ってポストの中を確認しましょう。
不着や誤配を出したかもと、ずっと不安を抱えたままでいるよりはマシです。
シャッターポストなど、入れたあとで確認できない場所は特に注意してください。
④集合ポストは2回確認
集合ポストの中には、表札がなく部屋番号だけだったり、表札と表札無しが混ざっていたりする場合もあります。
集合ポストは不着や誤配を出す可能性が高く、筆者の店でもミス率が高め。
筆者は集合ポストの場合、まずそれぞれの新聞を半分くらい差し、そのあともう一度回り確認してから完投しています。
少し手間はかかりますが、このやり方で普段ミスは出していません。
慣れた人は2回も確認をしていませんが、集合ポストだけは今でも慎重になってしまいます。
⑤間違えやすい場所はとにかく集中
1軒目で不着や誤配を出すことはまずありませんし「ここは絶対に間違えようがない」という場所もありますよね。
そういった場所ではそこまで気を張りませんが、集合ポストをはじめ、間違えやすい場所を配達するときだけはとにかく集中します。
他のことは一切考えず、ポストや銘柄をしっかり確かめてから投函しています。
集中して配るって当たり前のような気が…。
慣れてくるとついボーっとしたり、他のことを考えたりしてしまいますね。
⑥新聞が余ったら増減を確認
新聞が1~2部余った場合、筆者の店では「新聞を分ける人が間違えたんだろう」と決めつけてしまう人もいます。
しかし、再入や新規のお客さんなどで件数が増えているのに、確認を怠っているのかもしれません。
もしくは自分がちゃんと確認していた場合でも、担当社員が配達員へ伝え忘れている可能性もあります。
新聞が余ったとき、増減に変化はありませんでしが、社員に確認したら「再入の連絡があったけど処理が間に合わず、言うのも忘れていた」というケースがありました。
不着・誤配を減らすコツまとめ
- 配達前に部数を確認
- 確信がなければ面倒でも戻って確認
- 集合ポストは2回確認
- 間違えやすい場所はとにかく集中
- 新聞が余ったら増減を確認
慣れと時間がある程度は解決してくれる
新聞配達で早く配る&不着を減らすコツについて紹介しましたが、地道に続けていれば体が勝手に慣れてきます。
筆者が配達を早くできるようになったのは、半年以上経験してからです。
配達が早くなっても間違えてしまっては無意味なので、まずは正確に配達することを心掛けてください。