「新聞奨学生はやっぱりきつい?やばい?」
「女子の奨学生はどれくらいいる?」
「大学や専門学校に通いながら本当にできる?」
「パワハラやセクハラはある?」
そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか?
とても厳しいイメージから「新聞奨学生はやめとけ」と言われてしまうことも少なくありません。
この記事では、新聞配達員として勤務する筆者から見た、新聞奨学生の実態について解説します。
新聞奨学生をやってる女子って珍しいのかな…?
決してそんなことはありません。筆者が見てきた実態を紹介します!
この記事を書いた人
- 新聞配達歴5年以上
- バイク未経験から新聞配達
- 数々の失敗やトラブルを経験
- 不着・誤配は5年で10回程度
新聞奨学生はどんな人がいる?女子はどれくらい?
筆者の店には現在3名の新聞奨学生がおり、うち2名が女性です。
- 18歳男性(専門学生)
- 19歳女性(大学生)
- 18歳女性(専門学生)
新聞奨学生の女性って少なそうだけど、3人中2人もいるんですね。
住宅街が多い地域なので、防犯面に配慮し配属先が決まっているのかもしれません。
奨学生が卒業したらまた新しい奨学生が入ってくるといった感じで、店での男女の割合は年によって変わります。
奨学生から聞いた話によると、新聞奨学生全体に対して女性の割合は2~3割くらいとのことでした。
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筆者はこれまで奨学生を10人ほど見てきましたが、途中でやめた人は1人もいません。
奨学生は店が用意したアパートで暮らしています。
女性の奨学生は店から近いアパートに住んでいるので、深夜に通い続けても安心ですね。
奨学生は、学校へ入学する前の3月頃から出勤します。
いきなり学業と配達を両立するのはさすがにきついと思うので、まずは配達に慣れておいた方がいいですよね。
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新聞奨学生のスケジュール
筆者から見た新聞奨学生のスケジュールは、下記のような感じです。
※新聞が到着する時間は販売店によって異なるので、配達開始時間も変わってきます。
2:00~6:00 朝刊配達
学校(夜間で通う学生もいます)
14:00~16:30 夕刊配達・チラシ作業(日曜・祝日は集金や順路帳作成など)
朝刊配達が終わったら、店で用意されている朝食を食べます。(朝食を作ってくれるパートさんがいます)
そのあと学校へ行きますが、14時頃から夕刊配達があるので、出席できる授業は限られてしまいます。
店によっては集金や雑務を任され、拘束時間が長くなるケースも。
通学時間も考えたら、授業はほぼ午前中しか出られなさそうですね。
夜間の学生もいますが、授業の時間はかなり限られてしまいますね。
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新聞奨学生は女子でも特別扱いなし!最初は地獄?
ここでは、新聞奨学生がまだ不慣れだったときの状況について解説します。
筆者は、高校卒業後すぐ新聞奨学生になった方を何人か見てきました。
まだ18歳なのでアルバイト経験がない学生もいます。
アルバイトしたことないけど、いきなり新聞配達なんて大丈夫かな…?
新聞配達は基本的に単純作業なので、初めてでも問題ないですよ。
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そんな中で、特に女子はバイクに新聞を積む作業も最初はひと苦労です。
新聞配達はある程度の力や体力を必要としますが、女子だからといって特別扱いはしません。
女子でも男子と同じ作業をして、同じように配達します。
男子も女子もスパルタな感じで叩きこむんですか?
他の店は分かりませんが、筆者の店では社員が丁寧に教えていますよ。
まだ不慣れな頃は、配達でミスをしてしまう日も少なくありません。
しかし初めは仕方ないので、不着・誤配を出した配達先でまた同じミスをしないようにという点だけは気を付けてください。
立て続けに新聞が届いていなかったり、別の新聞を届けてしまったりすると、お客さんの怒りを買ってしまいます。
配達を間違えないよう慎重にやったら時間かかっちゃいそう…。
配達が遅れてしまうのも良くありませんが、初めは社員が手伝ってくれます。徐々に慣れていきましょう。
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筆者の店では、奨学生は男子でも女子でも初めは大変そうでした。
「新聞奨学生は日経新聞だけを配達」というわけではなく、店で扱っている全ての新聞を配達します。
しかし徐々に慣れてきて、今はどの奨学生も先輩達と同じように仕事をこなしています。
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新聞奨学生は本当にきつい!現役配達員が見たリアルな実態
現役配達員の筆者が見た、新聞奨学生のリアルな実態を紹介します。
①寝る時間がない・寝坊で遅刻
筆者の店では、深夜1時頃に起きて5時30頃まで配達し、そのあと学校へ行き午後はすぐ夕刊という生活が毎日続きます。
家でも勉強や自習をしたいときは、睡眠時間を削るしかありません。
「寝る時間がない」というのは、新聞奨学生なら誰もが直面する問題のようですね…。
また、深夜の業務になれていない最初の頃や、学校のテストや実習が忙しい時など、どうしても起きれずに寝坊してしまうようです。
睡眠時間をある程度確保していても、なかなか疲れが取れないのでしょう。
ただし新聞配達という仕事の形態上、寝坊して遅刻する人は奨学生に限らず一定数います。
なので筆者の店では、遅刻したからといって怒られてる所などは見たことがありません。
本当に遅刻しても怒られないんですか?
あまり遅刻が多いと、もしかしたら店の責任者に怒られてるのかもしれません…。
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②体に不調が出る
こちらも奨学生に限ったことではありませんが、配達によって腰や足が痛くなったり、体に何らかの不調が出てしまいます。
新聞もたくさん扱うとそれなりに重さがあるので、特に女性は体への負担が大きいと思います。
チラシを入れてそろえたり、まとめてバイクに積んだりなど、新聞が厚い日は男でも大変です。
欠勤はしづらいのか、ちょっと風邪っぽくても配達しています。
本当にやばい時は休んで、代わりの人が配達していました。
配達に慣れない頃、バイクを倒してしまいケガをしていた奨学生もいました。
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③休日が少ない
奨学生の休日は週に1日程度で、シフトによっては10日以上の連続勤務になることも。
完全に新聞配達中心の生活ですね。(○日は休みたいなど休日の希望は出せます)
店の奨学生は「ほぼ授業と配達しかしていない」と言っていました。
日曜・祝日の午後は夕刊配達はありませんが、集金(※)に回ったり次月の順路帳を作成したりなどの業務があります。
(※)奨学生に聞いた話では、集金業務は有り・無しのコースを選べるそうです。集金もやると給料が高くなります。
※日曜・祝日の配達は朝刊のみ、午後は雑務あり
※新聞休刊日は朝刊が休み、夕刊配達はあり
日曜・祝日だからって休めるわけじゃないんですね。
社員は営業の仕事もありますが、奨学生にはそこまでやらせていませんね。
月に1日の新聞休刊日は、奨学生・正社員・バイトなど関係なく全員が休みです。(休刊日は朝刊のみ休み。夕刊配達はあります)
休刊日は奨学生にとって貴重な日ですね。
④途中で辞めてしまう人もいる
店の奨学生から聞いた話によると、同期で辞めてしまった人も何人かいるようです。
店によって業務内容や待遇に差があるようで、辞めてしまった人は筆者の店の奨学生よりも過酷な環境だった(配達件数がかなり多い、事務作業が夜遅くまでかかる等)とのこと。
筆者の店では辞めた奨学生は見ていませんが、店によっては新聞奨学生が辞める割合が100%というケースも。
今年私が所属している店舗に入った新聞奨学生全員やめちゃった!
— sakuペンギン🐧 (@penguinsaku) June 8, 2024
退職率100パーセント🤣🤣🤣
ただでさえ新聞奨学生は奴隷のような生活になるので、続けられない人がいるのも無理はないでしょう。
やっぱりやめてしまう人もいるんですね。
店によって待遇が違うというのは、昔から言われているようです…。
奨学生は他の学生のようにキャンパスライフ・サークル活動などを楽しんだり、休日に友達と遊んだりもできない状況です。
普通のバイトのように「合わなかったらやめる」という選択肢がないのもきついところですね。
筆者の店では女性の奨学生もずっと続いていますが、並大抵の覚悟ではないのだと思います。
パワハラやセクハラはある?
新聞店には店長をはじめ、色々なタイプの社員・パート従業員がいます。
しかしほとんどが男性なので、特に女性の奨学生はパワハラ・セクハラがないか心配になりますよね。
新聞配達って体育会系みたいな雰囲気なのかな…?
他の店はどうか分かりませんが、筆者の店は体育会系ではないですね。
筆者の店の奨学生は、冒頭で述べたように女性2人と男性1人です。
筆者が見る限りでは、パワハラ・セクハラといった類のことは見受けられません。
もちろん同じミスを繰り返している場合などは、叱られているときもあります。
男性の奨学生は明るいキャラなので、社員と仲良く接しています。
女性2人の奨学生は、社員とは最低限のやりとりのみといった感じです。
セクハラみたいなことも全然ないんですか?
今はコンプラに厳しい時代なので、女性には特に気を遣ってるように思いますね。
ひと昔前は、女性の奨学生に対するセクハラの話もたびたびあったようです。
しかし、2024年現在ではコンプラ関連が厳しくなったせいか、パワハラ・セクハラのような噂は聞きません。
ただし、他の店ではどのような状況なのか分かりません。
色んな人がいるはずなので、パワハラ・セクハラのような言動がもしかしたらあるかもしれません。
また社内だけでなく、配達中にお客さんから文句を言われたり、セクハラを受けたりなどの可能性も考えられます。
【関連記事】新聞配達のバイトは女性もできる?現役がリアルな実態を解説
新聞奨学生をやるなら覚悟を決めてから
新聞配達と学業を両立させるのは本当に大変なことなのだと、はたから見ていてもよく分かります。
しかし、実際はもっと想像を絶するものだと思います。
それでも、新聞奨学生として最後まで続ける人を何人も見てきたので、もし検討している人は覚悟を決めた方がいいかもしれませんね。